2012年5月27日日曜日

札幌丘珠空港問題 島本和明・札医大学長






北海道新聞 2012年5月27日
岐路のHAC
私はこう見る
札幌医科大学長 島本和明氏
医師派遣への貢献大
 ――地域医療の現場では北海道エアシステム(HAC)の存在が重視されていると聞きます。どのような理由からですか。
「道内は札幌と旭川以外の医師不足が深刻です。札幌医大は地方病院の要望に応じ、半年、1年の期間で常勤医を派遣しているほか、非常勤医を数日単位で各病院に応援で派遣しています。2010年は非常勤医だけで延べ548人を派遣しました。日常業務を終えた後に数日間地方に行き、再び大学の仕事に戻る非常勤医にとって、大学からアクセスの良い丘珠から、短時間で道内各地に行けるHACは大変便利なのです」
 ――JRや車による代替は困難ですか。
「所要時間が飛行機の数倍かかるため、その分大学を早く出なければならず、業務をカバーする別の医師の負担が増えますし、派遣先で医療支援にかけられる時間も削られます。要望があっても派遣回数を増やすことも難しくなるでしょう。医師を派遣する立場からすると、早朝便や夜間使が増えれば、地方に通う医師の負担は軽くなります」
 ――HAC路線のうち丘珠-女満別線は採算性が低く撤退もあり得ます。
「札医大からオホーツク圈への派遣で、HAC女満別線を利用したのは昨年度だけで約100回に上ります。撤退となれば大きな打撃となるでしょう。かつてあった紋別線が06年になくなり、医師派遣という面では、紋別がとても遠い地域になってしまった経験があります。ただ、別の航空会社の新千歳-女満別線があるので、多少不便になりますが代替手段があれば派遣は続けられます」
 ――地方から通院する患者も多いですね。
「患者さんのHACの利用状況は不明ですが、10年は外来患者延べ49万4480人のうち、2割強の約10万人が札幌市外からでした。HACを使って通院する患者さんも一定程度いるので、当然影響はあるでしょう」
 ――医師不足が続く現状では、HACの今後は地域医療にも大きく関わってきますね。
「医師確保の本質はHACへの依存ではなく、常勤医を増やすことです。札医大は既に地方で働く医師の養成を始めています。一人前になるまでに時間はかかりますが、地方の常勤医は増えるでしょう。ただ、それまでは非常勤医を派遣してつないでいかなければなりません。そのためにもHACは欠かせない存在なのです」
 (聞き手・報道本部 田口博久)=おわり=


▲:私の予想では、HACは多額の赤字を税金で補填し続けた末に、破綻することだろう。
 HACが消滅すれば、丘珠空港を利用する航空会社は実質的にゼロとなり、空港は廃港とせざるを得なくなる。どういうわけかは知らないけれども、北海道新聞はこの廃港を絶対に阻止したいようで、あらゆる手を使って偏った宣伝工作している。どんな深い「事情」があるのだろう?
 私の目には滑稽でならない「ドクタージェット」。この「事業」にも税金から多額の補助が出ていたはずである。丘珠空港周辺には、周辺整備費として毎年多額の「土建費用」が落ちている。空港の経営母体にも天下りが少なくなかったと記憶している。
 まるで原子力発電所(利権)を維持するために、税金から多額の金を地元に落としている構造と同じである。