2017年12月18日月曜日

モエレ沼公園近くの健康ランドに行く 層雲峡温泉

 昨日の日曜日は、以前から気になっていたモエレ沼公園近くの健康ランドに行き、風呂に入り、食事をしてきた。
 で、感想を記録しておく。
 私は健康ランドが好きである。本州を車を旅行しているときには、独り旅なので、気軽にその地方の健康ランドにぶらりと泊まる。
 昨年、登山仲間のNと奥穂高岳に登ったときも、上高地から降りてきて、泊まったのは塩尻の健康ランドだった。予約も何もいらない、ぶらりと行って、温泉に入り、酒を飲み食事をして寝る。
 Nも私も、この塩尻の健康ランドはとても気に入った。Nは、今度は奥さんを連れてここに来ると言っていた。
https://www.kur-hotel.co.jp/shinsyu/
 温泉もいいけれども、何よりも食事が美味しいのである。一階の居酒屋で食事をしたけれども、十分に満足できるものだった。
 昨年の10日余りのNとの登山旅行で、何か所かのホテルや旅館にも泊まったけれども、どこも食事は満足できるものだった。特に、碁石海岸にあるこの民宿の料理の美味しさと量には驚いた。
http://umisanpo.info/
 本州九州四国を旅行していて、「はずれ」の旅館に泊まることは滅多にない。
 つまり、<北海道以外では>、温泉に入りに行くということは即ちマトモな・美味しい料理を食べに行くということを意味している。
 ところが、北海道の温泉は素晴らしいけれども、料理は最低である。
 これは、要するに、北海道には<料理文化>というものが無い、ということを意味している。
 この、モエレ沼公園近くの健康ランドでの食事は・ここの「レストラン」は、塩尻の健康ランドとは比較にならないほどお粗末でヒドイものだった。
 実は、来年の夏、道央の山に登った後に、Nと二人でここの健康ランドで祝杯を挙げて泊まるというプランを考えていたのである。その下見に行ってみたというわけである。――却下。もう二度と行くことはない。

 先々週の週末は、旭川に行ってきた。旭川美術館で催されているコレクション展に、高坂和子の絵が一枚展示されていることを知ったので、この絵を見るために雪道を走って旭川まで行ったのである。同じ展覧会に、遠藤彰子の200号くらいの大作も展示されていた。この絵は遠藤彰子の最もいい時期に描かれたもので、素晴らしい作品である。遠藤は、今ではつまらない「大作主義」に陥り、1000号(!)のバカでかいだけの意味のない作品を幾つも描くようになってしまったけれども、20年くらい前にはこうした夢見るような・夢に誘い込むようないい作品を産み出していた。

 旭川美術館にこの遠藤の作品は「所蔵」されているけれども、滅多に展示されることはない。画家にとって、こうした「展示してくれない美術館」に作品を渡してしまうことは、貴重な絵画を墓場に埋めてしまうことにも等しい。
 さて、せっかく遠い旭川まで行くのだからということで、前日にスマホをいじり、層雲峡温泉に一人で泊まることのできるホテルを探した。今ではこうしてネットで検索すれば、土曜の夜に独りでも泊めてくれる宿を探すことができる。ネットから予約を入れた。
 旭川から層雲峡までは、峠を越えることもないので、比較的平坦な道を冬でも安全に走ることができる。愛別から上川までは無料の自動車専用道路もあるので、旭川からは1時間ほどで到着できた。
 大きなホテルで、その特徴的なファサードを見て、このホテルに30年前以上に泊まったことがあるのを思い出した。ホテルの名前などは記憶していなかったけれども、このファサードは記憶にあった。結婚する前に付き合っていた女性と、一度泊まったことがあるホテルだった。30数年後に、たった独りでそのホテルに泊まりに来ることになろうとは、もちろん、当時は夢にも思ってはいなかった。
 さて、案の定、ホテルの宿泊客には中国人、それもあの「ケバイピンク色の」ジャンパーを着た大陸からの中国人客が大勢いて、廊下では大声で喋り(喚き?)続け、その声が部屋の中まで響いてきて落ち着かなかった。
 中国人観光客が大勢来ていることは予想できていたし、喧騒の中でバイキング料理など食べたくはなかったので、夕食はホテルの中のレストランでのものを選択していた。
 で、レストランの椅子に座り、前に運ばれてくる料理を見て、幻滅した。
 どれもこれも、もう、素材からしてヒドイものなのである。刺身も萎びているような貧弱なもの、一人鍋の中に入っている肉も粗悪なもの。他のどの料理をみてみても、調理以前に素材が安っぽいものだらけである。これで、1万数千円か……。
 もちろん、1万数千円で贅沢言うな、という考えもできるだろうけれども、「うみさんぽ」にしろ「下道荘」(南三陸町)にしろ、1万円前後の値段で天にも昇るような豪華な料理を出してくれるのである。(ちょっとだけ大袈裟。)
 1万数千円の金しか出さないで、北海道の温泉旅館・温泉ホテルでマトモなものを食べようと願うのは、北海道でブーゲンビリアを探し出そうとするような、無意味で不可能なことなのである。

 層雲峡のホテルに対しても、モエレ沼公園近くの健康ランドに対しても、北海道の温泉施設にマモトな料理を(普通の値段では)期待してはいけないということを再び教えてくれたということでは感謝している。
 本州九州四国と北海道は違うんだ、ということを肝に銘じて生きてゆかなくてはならない。